見出し画像

妖怪美術館が「からかい上手の高木さん」と「ファンの皆さん」を応援している訳

妖怪美術館は「からかい上手の高木さん」「ファンの皆さん」を応援しています。原作者が小豆島出身ということもあり、小豆島が舞台として登場し妖怪美術館の周辺もアニメの聖地となっています。ミュージアムショップではコラボグッズも販売しているため、多くのファンの方々にご来館いただいています。けれど、妖怪と高木さんは何の関係があるの?なぜ応援しているのだろうと思われますか?いえいえ、妖怪文化とアニメーションは深い繋がりがあると考えています。そして、ファンの皆さんとの交流を通して、私たちはこの数年どんなに勇気づけられたでしょうか。今日はあらためて、高木さんと、アニメーションと、妖怪の話をさせてください。

「からかい上手の高木さん」とは?

原作者・山本崇一朗による漫画作品。月刊少年誌『ゲッサン』(小学館)本誌および付録小冊子にて2013年より連載中。1~15巻まで好評発売中のコミックスは、シリーズ累計1,000万部を突破。第66回(2020年度)小学館漫画賞の少年向け部門受賞。2018年、2019年にはテレビアニメ化され、国内外問わず多くのファンを獲得している

土庄町 https://www.town.tonosho.kagawa.jp/gyosei/soshiki/shoko/4/4/2187.html

妖怪美術館のSNSでは当館スタッフが聖地巡礼をした写真をあげています。アニメのどこに出てくるのか、ファンの方にはわかりますよね?

妖怪美術館の「みちしるべぇ」の壁画が出てくるシーンはこんな感じです。

妖怪美術館のキャラクターで、迷路のまちを案内する妖怪「みちしるべぇ」の壁画がアニメに登場したときはスタッフ一同びっくりしました。それからTwitter上で、高木さんファンの皆さんと交流するようになりました。当時、妖怪美術館はTwitterの運用に不慣れで、ファンの皆さんとの交流を通じて使い方を教えていただいたと思っています。

このシーンを真似しはじめた時からTwitterを通じてファンの皆さんと交流するように

作品の中では、高木さんにからかわれた西片くんが「高木さんめ」というセリフがお決まりです。ある日、妖怪美術館がファンの皆さんをからかうと #妖怪さんめ と言ってくださったことがあって、とても嬉しかったです。皆さんの#妖怪さんめ が聞きたくて、ついからかってしまいます。高木さんもこんな気持ちなのでしょうね。

↑聖地限定の描き下ろしの真似をしています。左指もちゃんと付けます。

↑これも、わかるヒトにはわかるはず

妖怪のお面をかぶってTiktokで聖地巡礼してみました

↑こちらは劇場版の予告でもお馴染みのシーンですね。

ちょうど、新型コロナウイルスの感染拡大が始まった時期で、長期にわたる休館もありました。オンライン入館、通信販売、SNSでの情報発信など妖怪美術館が色々なことにチャレンジしている中で、高木さんファンの皆さんは作品だけでなく小豆島も応援したいという思いを持って、妖怪美術館の取り組みも応援してくださいました。なので、土庄町と高木さんのコラボをすることが決まった時に、絶対に高木さんとのコラボ商品を作って応援したいと思っていました。

コラボクリアファイルはミュージアムショップで販売しています。入館しなくても購入可。

アニメーションと妖怪文化

さて、妖怪とアニメーションについてのお話をさせてください。妖怪美術館に展示している828体の作品は、全て「妖怪造形大賞」のコンテストに応募された作品です。「妖怪」をテーマにした造形のコンテストを開催すると、日本全国から様々な造形作品が応募されます。昔から馴染みのある鬼や河童だけでなく、お茶碗や筆記用具、スマートフォンやSNSの妖怪など現代の現象をモチーフにした妖怪もたくさんあります。これは「妖怪」といえば、すぐにオリジナルの妖怪を生み出せるほど、日本人にとって妖怪が身近なものであるといえます。

とっくりの妖怪
SNSの「いいね!」を釣る妖怪「亥々根憑(いいねつき)」

アニメーションの語源は「魂」を意味するラテン語の「アニマ」から来ており、絵に命を吹き込むということ。これは妖怪の起源となる全てのものに魂が宿るという「八百万の精神」いわゆる「アニミズム」も同じです。日本でアニメーションがこれだけ発展してきたのは、アニミズム的な考えが根付いており、モノに命を与えキャラクターを生み出すのが得意だからと言えるのではないでしょうか。

日本を代表するアニメ・マンガ・フィギュアといった文化と同じように、私たちは妖怪文化を通して日本人のアニミズム的な考え方や精神性を世界に向けて紹介していきたいと考えています。

妖怪造形大賞の審査員は、希代の名コレクターである北原照久氏(横浜ブリキのおもちゃ博物館 館長)、フィギュアの企画・製造・販売を手がける海洋堂の宮脇修一氏(株式会社海洋堂 代表取締役)、「ガラスの仮面」の漫画家・美内すずえ氏、「北斗の拳」「ガッチャマン」「妖怪ウォッチ」ほか作画監督・アニメーターである須田正己氏、USJのジュラシックパークなどの造形を手がける米田武志氏(造形師)といった方々を審査員に迎え、館長の柳生忠平も審査員に加わっています。審査員の先生方をご覧いただけばわかる通り、マンガ、アニメ、フィギュア、コレクターとして各界で活躍されている方々ばかりです。

妖怪美術館を運営する小豆島・迷路のまちアートプロジェクトMeiPAMは、まちには文化が必要だと思っています。歴史や伝統がある島の中で、人やものが集まる迷路のまち、そこで新しい文化が生まれ共有される。そんな場所になればと思っています。

「からかい上手の高木さん」の聖地巡礼、いわゆるアニメツーリズムは日本の文化観光の最先端であり、応援しないわけがありません。このまちにアニメ・マンガ・フィギュアなどの現代の日本を代表する文化が集まることで、特に海外からの観光客にとっては日本の最先端の文化が楽しめ、妖怪を通して日本人の精神性を知り、そして小豆島全体で歴史と伝統に触れる、そんな文化観光ができる場所になればと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございます。今週末には、いよいよ数年ぶりに開催される「小豆島まつり」で「からかい上手の高木さん」の関連イベントが行われます。聖地巡礼の合間に、妖怪美術館にもぜひお立ち寄りくださいね。皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。くれぐれも無理をせずに楽しみましょう。妖怪美術館はこれからも「からかい上手の高木さん」と「高木さんファン」を応援していきます。

妖怪美術館のTwitterをフォローして、気軽に話しかけてくださいね。 妖怪が怪しいことをしはじめたら#妖怪さんめ といってくれたら、とても嬉しいです。

↓現在、Twitterでは、聖地限定の描き下ろしろしイラストを真似、何かをカウントしてます….。何をカウントダウンしているのか…妖怪のみぞ知る。



みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

Twitterでは妖怪のことから、関係ないことまで仲良くおしゃべりしましょう!