YOKAIを世界へ。第6回妖怪造形大賞、応募要項を発表。
小豆島・迷路のまちアートプロジェクトMeiPAMは、2013年から5回開催している妖怪アート作品のコンテスト「第6回妖怪造形大賞」開催。11月1日より応募要項を専用ホームページに公開しました。
「自由な発想で創造した妖怪の立体造形作品」を応募してもらうこのコンテストでは、各界を代表する審査委員が独特の審美眼で審査をおこない、最優秀作品賞には賞金30万円が授与されるほか、その他10部門にも賞金・賞品が授与されます。応募された作品すべては妖怪美術館が収蔵し随時展示を行っており、現在、妖怪美術館3号館では過去の受賞作品を集めた「妖怪造形大賞展」を実施しています。
プロ・アマを問わず、しのぎを削るオープンな造形コンテスト。
技術だけでなく、アイデアや着眼点や創造性を競う
妖怪美術館で展示している立体造形作品は、2013年(第1回)から2018年(第5回)までに応募された全作品で累計828点あります。作者は模型やフィギュア製作が好きな方、美術系の学生、などアマチュアをはじめプロの造形作家など多彩で、年齢は3歳から83歳、地域は北海道から沖縄、そして一部台湾や香港からの応募作品もあります。「妖怪」の立体造形作品であればなんでもOKで、応募作品のほとんどがオリジナル。現代の感覚で生まれた多種多様で個性的な妖怪がアート作品として集積しています。
自分の心に芽生える妖怪を想うままに。
応募者それぞれの自由な発想から生まれた妖怪たちは、どれもユニーク。現代の世相を反映したシニカルで問題提起をするような作品も多く、作者の想いや想像力にはいつも驚かされます。身近な問題やペーソス、普遍的な人間界の悲哀もコミカルにユーモラスに表現されている作品など、その創造力に海外からのお客様からも「Amazinng!」と感動の声をいただいています。
過去の受賞作品を妖怪美術に集合展示
現在、第1回から第5回までの受賞作品を集めた「妖怪造形大賞展」を妖怪美術館3号館内の「和室」で開催しています。これは入館者が「私も第6回に応募してみよう!」と思っていただけるようにと企画した展示であり、まだ来館したことがない方で応募意向のある方にも秀逸な受賞作品の数々をまとめてみていただけるようにと考えて開催しています。
各界を代表する豪華審査委員
第5回までは、北原照久氏(横浜ブリキのおもちゃ博物館 館長)を迎え、審査委員に美内すずえ氏(漫画家)、宮脇修一氏(株式会社海洋堂)、須田正己氏(アニメーター)、米田武志氏(造形師)、柳生忠平(妖怪画家・妖怪美術館館長)など各界を代表するメンバーによって、秀逸な作品が厳選されてまいりました。第6回は新たなメンバーが加わる予定ですのでどうぞご期待ください。精巧な技術力だけでなく、作品の背景にある物語性や作者の思いも重要な審査対象になります。
【各賞】
最優秀作品賞 賞金30万円
優秀作品賞 賞金10万円
審査委員賞 各3万円
小豆島賞・MeiPAM賞 各1万円
童の夢賞(小学校6年生までの作品対象)金賞・銀賞
小豆島ヘルシーランド賞
YOKAIを世界へ。世界平和の願いをこめた想い。
私たちの最大のミッションは「妖怪(=YOKAI)」を平和につながる「世界語」にすること
妖怪美術館は、「現代の妖怪」をテーマとした世界で唯一のミュージアムです。ここには立体的な妖怪の造形、つまり妖怪フィギュアがたくさん展示されています。ここではきっと、自分の性格にそっくりな妖怪をみつけられるはずです。現代の妖怪は、いまを生きる私たちの気持ちを反映する「鏡」のような存在でもあるからです。
日本には今も「妖怪のしわざ」ということにして、不条理なことを受け入れ、しなやかに生きていこうという心持ちがあります。それは「寛容な精神性」であり、多様性のある社会に調和もたらします。つまり妖怪文化が広まれば、世界が平和になるかもしれません。
妖怪たちが語り掛けてくる言葉に耳を傾け、空想の世界に浸かってみましょう。そうすれば、妖怪の成り立ちを理解し、創造力を高め、発想力を鍛えることで、人生をより豊かにすることができるしょう。