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節分なので、妖怪美術館の鬼たちを紹介します。

2月は「節分」ということで、節分や鬼にまつわる作品を紹介します。ところで皆さん、鬼って現代にもいると思いますか?昔話に出てくるだけの存在でしょうか?妖怪美術館には現代の人が創作した鬼がたくさんいます。例えば、携帯電話などのネットワークを遮断する鬼、ポイ捨てしたゴミの中にいる鬼、心の中に潜む鬼。それって、一体どんな姿形をしていると思いますか?ちょっと、頭の中で想像しながら読んでみてください。

当館は妖怪造形大賞(2013〜)に応募いただいた、創作の妖怪造形作品825体を展示・保管しています。応募時のエントリーシートに記載された作品の意図をもとに節分や鬼にまつわる作品をピックアップしました。

節分と豆と鬼

まずは、節分でまかれた豆を拾い集め食料にする「豆あつめ」。豆をまかれて逃げる鬼もいれば、拾う鬼もいるのです。これは可愛い!
ー豆あつめ

豆まきして、随分経ってから家の隅にあった豆が出てくることがありませんか?続いては、そんな節分の豆が妖怪になった「フクワウチン」。手を見てください、ホコリのようなもを握りしめています。何に使うのでしょうか?

実は「フクワウチン」は「ホコリンスキー」「ポップコーン」という3匹の妖怪トリオの一人。人間が留守の間、ほこりを丸めて「ほこり合戦」をして遊んでいる最中に猫に出くわしてしまった瞬間を作品にしたそうです。確かにこの表情、猫との大勝負が始まりそうですね。
ー家の中のすみっこ妖怪『ホコリンスキー』『ポッコプーン』『フクワウチン』

さて、節分の鬼退治の元となったと言われている「方相氏」をご存知でしょうか?元々は鬼を払う神様とされていましたが、ある時から追われる存在の「鬼」とされ、今では妖怪としても知られています。神になったり妖怪になったり、時代とともに役割が変わってくるって不思議ですね。
ー創造方相氏(ソウゾウホウソウシ)


これぞ鬼!

ここからは、皆さんお待ちかね!? リアルで怖い鬼を紹介しましょう。(怖いのが苦手な方はご注意を!)

まずは金棒を持ってゆったりと岩の上に腰掛けている青鬼。この作品は人間の時代の終わりを待っている鬼をイメージして制作されたそうです。えっ、そんな、怖い......。
ー鬼

続いては、切り落とされて神社に奉納された赤鬼の腕。強そうな腕!リアルですね!
ー羅城門の鬼のうで(ラジョウモンノオニノウデ)

続きまして、桃太郎が切り落とした鬼の首!ヒェぇぇ〜〜〜〜!! 
ー鬼の兜首(オニノカブトクビ)

かわいい鬼たち

すみません、ちょっと怖すぎましたね......。気を取り直して可愛らしい鬼3連発です。こちらは、たまごに鬼の魂が宿った「鬼たまご」。威勢はいいが、自ら動くことはできない弱い鬼。冷蔵庫にいたら、間違えて食べてしまいそうです。
ー鬼たまご

こちらは、鬼や小鬼のなり損ない「妖怪玉小僧」。いたずら好きで好奇心が強い反面、とても臆病で人前に姿をあらわすことはありません。
ー妖怪玉小僧(ヨウカイタマコゾウ)

そして、当館を訪れるちびっ子たちに大人気の「小石鬼」。苔むした小石に宿り、子どもに蹴られると孵り姿を現わします。蹴った子の後をついて家にあがり、床に砂を撒いたり物を隠すなどのいたずらをします。
ー小石鬼(コイシオニ)

鬼のお仕事

鬼って、どんなお仕事しているのか考えたことありますか?人襲うだけ?いえいえ、鬼にだって色々なお仕事があるみたいですよ。こちらは、なんとミュージシャン!猫叉と鬼楽器たちで結成したハードロックバンドです。インディーズで手づくりの移動ライブハウスで全国ライブツアー中だそうです。夢を追いかけて頑張って!
ー猫鬼夜行(ニャッキヤコウ)

なんでも運んでくれる「クロオニヤマト」の宅急便だってあります。ニンジンのようなものを先端にぶら下げて奇妙な生き物(これも妖怪でしょうか?)を走らせています。荷物には危険物マークが!よく見ると、荷物に穴があき、中の手と足が出ようとしています!!何を運んでいるのでしょうか、恐ろしいので考えないことにしましょう......。
ークロオニヤマト

現代の鬼

さここからは、まさに現代社会を象徴する鬼を紹介します。「遮断鬼」は、携帯電話の電波や会話の意図など、あらゆる" 繋がり"を遮断する、いたずら好きの鬼。なるほど、なぜか回線が落ちてしまったり、意図が伝わらなくて、すれ違っちゃうことありますよね。こいつの仕業だったのか!オンライン会議や、話題の音声SNS”Clubhouse”にも出没しそうですね。
ー遮断鬼

こちらは電話の受話器に取り憑いた妖怪です。受話器が使われなくなって「受話鬼」という鬼になりました。確かに、最近は受話器を使う機会で少なくなってきましたね。久しぶりに固定電話を使うときは、注意したほうが良いかもしれません。
ー受話鬼

こちらは生前にゴミのポイ捨てばかりしていた現代人が、「餓鬼」となりゴミの中に閉じこめられています。そのまま放置されたり、ゴミとして捨てられるのが一般的ですが、この餓鬼は運よく空き缶に捨てられたタバコを楽しんでいるそうです。
ー餓鬼(ガキ)

当館の作品には時代とともに使われなくなった道具やゴミをモチーフにした妖怪、いわゆる「つくも神」も多いです。ずっと一緒に生活してきたのに、いらなくなったら捨ててしまうなんて、私たちの心の中に、どこか後ろめたい気持ちがあるのでしょうね。

あなたの中にいる鬼

人の心に憑く鬼もいます。憑かれた者は「〇〇鬼」「鬼〇〇」などと呼ばれ、ある物事に対して精魂を傾ける様になる。何かに取り憑かれたように全集中している人にはこの鬼がいるのかもしれません。
ー憑鬼(ヒョウキ)

こちらは、人のどうすることもできない怒りや虚無感などの感情を食べて生きている妖怪。気がつくと嫌な気持ちが落ち着いている時は「鬼童丸」のおかげです。見た目はちょっと怖いけど、いてくれると助かりますね。
ー鬼童丸

以上、節分や鬼にまつわる作品を紹介してみました。いかがでしたでしょうか?皆さんの思い浮かべた鬼のイメージと同じでしたか?違いましたか?鬼って、現代にもいるのではないか?そんなイメージ湧いてきましたでしょうか?

実は、まだまだ鬼にまつわる作品はいっぱいあります。妖怪美術館のSNSでは2月の間、ここでは紹介仕切れなかった鬼も紹介していきますので、こちらもフォローしてみて下さいね。→ Twitter

最後に、妖怪美術館の館長で妖怪画家の柳生忠平が描いた鬼をご紹介します!このnoteのアイコンにもなっている「みちしるべぇ」。妖怪美術館のある小豆島の迷路のまちと呼ばれるエリアは、三叉路が60箇所以上もある入り組んだ路地が特徴です。「みちしるべぇ」は、迷路のまちを案内してくれる妖怪です。迷路のまちの中に潜んでいますので、探してみてくださいね!

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サンキュ〜
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香川県小豆島の現代の妖怪をテーマにした美術館です。所蔵する825体の妖怪造形作品や小豆島のことをお伝えします HP:http://meipam.net/museum-2/